-ピンチなんてこわくない!-「大ピンチずかん」

ピンチずかん 本の紹介

わが家で人気の絵本、「鈴木のりたけ」さんの「大ピンチずかん」。

以前、福井市PTA連合会なるものが開催されたのですが、誰でも参加OK、しかも絵本作家の「鈴木のりたけさんの講演があるらしい」と聞いて、参加してみました。

当時、鈴木さんのことはあまり知らなかったのですが、息子が鈴木さんの絵本「しごとば」や、「す~べりだい」を幼稚園で借りてきたことがあったので、知ってはいました。

そして、実は、私「ヨシタケシンスケ」さんが大好きなのですが、何を思ったか、案内を見た時に「ヨシタケシンスケ」さんが来ると勘違いしていて…!爆

「鈴木のりたけ」「ヨシタケシンスケ」似てる…?似てないですよね。

会場について、席に座ってから判明して、隣に座っていた全然知らないママさんに私の勘違いを告白したら、爆笑されたのを覚えています…。(これがきっかけでその方とは顔見知りになりました笑)

最初は、ちょっと内心ガッカリしていたのですが(笑)

この講演が、むちゃくちゃ面白かった…!

私自身絵本が好きなので、鈴木のりたけさんも。

この講演が、また楽しくって…!

鈴木さん、元々はグラフィックデザイナーをされていたこともあり、イラストへのこだわりが凄い。PCでの加工などは一切使わず、小さな線一本から全て手書きで、しかも手間暇のかかる手法をあえて取り入れているそうです。

その面倒くささが、楽しいのだそう。

そして、子育てへの考え方もすごかった。

この「大ピンチずかん」は、子どもの日常で起こる「ピンチ」を、レベルで表現しています。

例えば、「ぎゅうにゅうがこぼれた」は、大ピンチレベル「29」。

「じてんしゃがドミノだおし」は、大ピンチレベル「98」です(笑)

世の中にはどんなピンチがあって、そのピンチを知れば、もうピンチがいつ起こってもだいじょうぶ!こわくない!

そして、ピンチも捉え方次第で楽しめるよ~ということを面白おかしく紹介されています。

この本は、鈴木さんが育児をするなかで「子どもを観察すること」で生まれたエピソードも多いそうで、

実際お子さんが牛乳をこぼしてしまった際には、それをすぐ拭くのではなくて、子どもがその後どうするかを見守っていたそう。

そうしたら、子どもは、まずティッシュを1枚持ってきて、それを牛乳の上に広げて、でもそれじゃ全然拭けないから、もう一枚増やしてみて…と、試行錯誤していたそうです。

そうやって、何かが起こったときには、どうすればよいかを自分で考えて、解決する力を身につけていく。

大人がサッと手を貸して、タオルで拭いてしまえば早いのですが、それでは、子どもが「ピンチを体験する機会」を奪ってしまうことになる。

このように、何事も、「面白がって」育児をされている姿勢にただただ、凄すぎる…という感じの方でした。

全然真面目ぶっていなくて、むっちゃ話も面白くて、ユーモアたっぷりの方です。

私だったら、何かをこぼされたら、しかも牛乳なんて!そっこー拭きたくなるけれど(笑)

すっかり「鈴木のりたけさん」ファンになった私は、彼の代表作である「大ピンチずかん」を本屋さんでゲット。

これがまた、子どもたちのウケが最高でした。

6歳、3歳のお兄ちゃんたちはもちろん、1歳の末っ子も大好きで、夜には何度も「あー!(これよんで)」とせがんできます。娘は、イラストに引き込まれている模様。どのページも、鮮やかなカラーで小さな子どもでも認識しやすいのだと思います。

上の男の子たちは、日常生活で起こったことに「ピンチレベル」をつけるのが大好きになりました。

例えば、靴下を履きたいのに片方見つからなかったら「母ちゃん!靴下がいっぽんみつからない!ピンチレベル30!」という感じ(笑)

そして、ピンチにレベルをつけることは、そのピンチがそこまで大したことないやん?と思える効果もあります。

私も子どもたちもよく使うのですが「やばい!遅刻しそう!ピンチレベル70やけど、100じゃないわ、だいじょうぶ!」と声に出してみることで、これが案外状況を冷静に見れたりして、効果的です。

夜寝る前には、ピンチレベルの付けあいっこもよくします。

長男「寒いのにふくをきてない」

みんな「えーーー!!(笑)ピンチレベルは?」

長男「ピンチレベル80」

みんな「あー分かるわ~ or えーそれはもっとレベル高くない?じゃあ待って、これはどう?~」

という感じで、いろんなピンチを出して笑いあう時間も楽しいですよ~。

ちなみに昨日、息子に言われたピンチレベルは、こちら。

「母ちゃんがイライラしている。ピンチレベル70」

ひゃーーー(笑)ごめんなさい。今週は父ちゃん帰りが遅い日が続き、時間に追われてしまった…^^;

気を付けます(笑)

けどね、母ちゃんイライラしてるよ!と言われるより、「母ちゃんがイライラしている。ピンチレベル70」と言われる方が、はっとして、そして笑えて、素直にごめん~と思える。

「ピンチレベル」を日常に取り入れると、ピンチもちょっと楽しめるかも?!

最近、「大ピンチずかん2」も発売されたベストセラー絵本。

ご興味があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。

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