「一人で考え、一人でできる子どもを育てる」ための、子どものコーチング。
vo.0「子どものコーチングってなに?」
vo.1「ヘルプとサポート」
vo.2「子どもを知る」
に続いて、本日は
子どもが朝、ひとりで起きるためにわが家がやっていることについて、ご紹介します。
朝子どもが起きるのは、誰の仕事?
まず、皆さんにお伺いしたいのですが
ご自身のお子さんは、朝、一人で起きていますか?
それとも、ママやパパが起こしていますか。
もし、お子さんを親が起こしているとしたら。
それは、「ヘルプとサポート」でいう、「ヘルプ(親が干渉し過ぎている状態)」にあたります。
出だしから、耳の痛い話をすみません。
私も、つい先日まではバリバリのヘルプ母ちゃんで、当然のように朝は私が起こしていました。
だって、起きてこないし、起こさないと遅刻して困るのは息子だし。(私も仕事を始められないし)
けれど、菅原裕子さんの「子どもの心のコーチング」を学んでから、育児に対する考え方が180℃変わりつつあります。
ヘルプ母ちゃんから、「自立した子どもを育てる」最高のサポーターになろうと、今猛勉強中。
この本によると、自立した子どもを育てるために、親が教えたいことは3つ。
1. 愛すること
2. 責任
3. 人の役に立つ喜び
これらは、人が幸せに生きていく上でもっとも大切なことです。
この中の、「責任」にあたるのが、「朝、一人で起きること」。
「責任」とは、英語で表現すると「RESPONSIBILITY(レスポンシィビリティー)」。
「RESPONSE(反応)」と「ABILITY(能力)」の二つの言葉から成りたちます。
つまり、「反応する能力」が、「責任」。
何か不都合が生じた時に、自分で「反応」して、「行動できる」能力を、子どもに身につけさせよう、ということです。
では、子どもが朝、起きる事柄について考えてみます。
朝起きるのは何のため? → 学校に遅刻しないため
学校に遅刻しないように起きるのは、誰のため? → 自分のため
そう、自分のため。
だから、自分の仕事。
自分の責任で、自分で起きる。
ところが、これを子どもにさせずに親が起こしてしまうと、何が起こるかというと
子どもは、親に依存するようになります。
「ママが起こしてくれる。だから、自分で起きなくても大丈夫。もし起きれなかったら、起こさなかったママの責任」
子どもの中でこの考えになり、責任が自分ではなく「親」になるのです。
では、どうすればよいか。
それは、子どもが自分一人で起きられるよう、環境を整える「サポート」をする。
それが、親の仕事です。
朝一人で起きるために、わが家がやっていること
・朝一人で起きる
・支度をする
・自分のことは自分でする
子どもが小学校へ上がる頃には、自分でするべきことは自分でできるよう、親がサポートしてあげるのがベストだそうです。
とはいえ「じゃあ、今日から自分でやってね!」と無理に押し付けても、たぶん何も変わらないですよね…。
一番よいのは、「自分でする」環境づくりを、子どもが「自分でやりたい!」の自我が出てきたころから始めること。
それを親が「でもまだ危ないから」「私がやった方が早いから」とヘルプしないで、見守りながらどんどんさせてあげるのが大切。
けれど、わが家のように、すでにもう「うちのお子は大きいわよ…」という皆さん。だいじょうぶです。
バリバリのヘルプ母ちゃんに育てられたうちの長男も(ごめんよ)、変わりました。
今年の春から、私たぶん一度も?長男を朝起こしていません。
それまでは、毎朝私が起こしていたのに。
何をしたかと言うと、こうです。
1.子どもに、「今日からこうするね」と話す
責任について学んだ私は、その第一歩として推奨されていた「朝一人で起きること」を早速、翌日から実践することに。
そのために、なぜ、それをしたいのか、何のためにしたいのか、を息子に分かるように、丁寧に伝えました。
「朝、母ちゃんが起こすことは、きみにとって良くないことだと勉強したの。母ちゃん知らなくて、今までごめんね。もっときみを幸せにできるよう、スーパー母ちゃんになれるようがんばるね。だから明日から、朝起こさないことに決めたよ」
これを言われて、息子は「ん…?急にどした…?」という表情をしていましたが(笑)
「決めたから、やってみよう!朝は、自分で起きるんだよ。母ちゃん、明日からもう起こさないからね。」
と決意が固いことを伝えると、「わかったよ」と言ってくれました。
2.どんなサポートができるかを一緒に話して決める
わが家が取り入れたのは、「お気に入りの目覚まし時計に起こしてもらう」ことです。
入学前に少し取り組んでいた、こどもちゃれんじ。「コラショ」の目覚ましが、息子の名前を呼びかけるアラームで起こしてくれて、とっても可愛いんです。
持っているけれどほぼ活用していなかったこちらを、朝起きる彼の相棒に決めました。
寝る前に、忘れずタイマーをオンにするのも、息子の仕事です。
3.そして、子どもを起こさない
一度決めたら、それを守り抜きます。決して、起こさない。私も、徹底してがんばりました。
「ダメだ、起きないわ、私も遅刻する…」となったときは、私の声で起こすのではなく、コラショの目覚ましをリピートし続け、私の携帯アラームもそばに置いてみたら、ちゃんと起きてきました。
(本来は、これもヘルプに該当するかと思いますが、彼は母ちゃんが起こした、ではなく「今日もコラショが起こしてくれた」と言っていました)
本当に時間ギリギリで、彼がものすごく焦ることになった朝もありました。
けれど、私は動じません。
朝起きるのは自分の責任で、起きれなかったのも、自分自身だから。
冷たいように思うかもしれないけれど、責任とは、そういうもの。
それを学ぶ機会を奪って、大人になったときに将来彼自身が困ったとき、私はもうサポートしてあげられないかもしれない。
だから、今こうして目が行き届くうちに、守ってあげられるうちに、苦い経験も痛い経験も、たくさんさせてあげたいなと思っています。
そして、これは最後。
4.こどもが一人でできたことを認めて、ほめる
「自分で起きられたね!すごいやん!母ちゃん、うれしいな。」と、親が喜んでいることを伝えます。
ここでポイントなのは「母ちゃんが、嬉しい」と、主語を自分にして、伝えること。
「すごいね、これは君のためだよ」ではなくて、私が喜んでいることを伝えます。
それが、自分でできる、さらに人に認められている自信になり、「ぼくはこれが出来る」と、結果を生み出せる、という自信につながる。
幸せに生きていくために、とても重要な要素です。
以上が、わが家が対応している、「朝、一人で起きる」サポート体制についてでした。
とはいえ、起きてこないと思う…
と感じる方も、多くいらっしゃると思います。
けれど、何もはじめなければ、何も変わらない。
例えば、休日など子どもが何か楽しみにしている用事がある日を、スタート日にしてみるとか。
その日、起きれなかった子どもは、とても悔しく、悲しい思いをすると思います。
けれど、そうして学んでいく。
朝自分で起きないことで伴う結果を、身をもって学ぶのです。
原因と結果の法則、ですね。
もし、参考になったり、やってみようかな、と思って下さる方がいたら、全力で応援します!
一緒に、「最強のサポート母ちゃん」目指しませんか?
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