-子どものコーチング VO.4-「やる気」の正体

やる気の正体 子どもコーチング

自分で考えて行動できる、自立した子どもを育てるための「子どものコーチング」。

第4回目は、菅原裕子さんの「子どものやる気のコーチング」から。

「子どものやる気のコーチング」は、子どもがやる気を起こして、能力を伸ばすための私たち親のあり方とやり方、環境づくりについて紹介されています。

その中で、大切になるのがよく耳にする「自己肯定感」。

自己肯定感とは、自分のよいところも、よくないところも全て受け入れて、ありのままの自分を好きだなと思えること。

そんな「自己を肯定している状態」が、やる気を生み出していきます。

自己肯定感は、ママが子どもたちに対して、ここはよいがここはダメなところ、とするのではなく、あるがままをひっくるめて愛してあげることで育まれていくそう。

そんな風に愛された子どもは、やる気が出るのです。

「やる気」はどこから来るの?

では、私たちも含めて、やる気ってどこから来るのでしょう。

やる気には、「内発的やる気」「外発的動機づけ」の2種類あるそう。

「内発的やる気」は言葉のとおり、人に言われなくても、自らやりたくてやる、というもの。

例えばわが家の息子(7歳)は、ポケモンが大好きなのですが、各ポケモンの戦闘能力や得意技を覚える能力はものすごく、うちの子天才!?と思うくらい(笑)

恐竜が好きな次男も、とっても詳しいのでわが家では博士の称号を得ています。

対して、「外発的動機づけ」とは、本当はやりたくないんだけど、その先になる〇〇のために頑張る、のようなこと。

習いごとには行きたくないんだけど、最後にご褒美をもらえるから、そのために行く、などです。

この2つの動機づけ、どちらが良いかと言われたら、当然自分から取り組む「内発的」なもの。

けれど、生きていると、やりたいことばかりではありませんよね。

これから社会に出る準備をしていく中でも、社会に出てからも、「やりたくないがやらなくちゃ」というシーンは数知れず。

そして、「外発的に」はじめたけれど、やってみたら好きになって「内発的な」やる気に変わることも、実はたくさんあったりします。

例えば、私のライター業務もそのひとつ。

始まりは、以前勤めていた企業で、自社商品紹介の記事を書く、というものでした。

はじめての業務で不安もありましたし、実際取り組んでみると、はじめの頃は「この文章で大丈夫かな」と考えすぎるあまりとても時間がかかってしまい。

ものすごく疲弊したのを覚えています(笑)。

上司に言われて始めた書くお仕事も、やっているうちにだんだん「私、これ好きかも」に変わり、それが自分の自信につながって、今では「私は書くことが好きです」と胸を張って言えるまでになりました。

子どもたちにも、日々取り組む様々な「外発的」事項を、「自らのやる気」に変換できたら、その発揮するパワーは格段に上がると思います。

そのために、まず必要なのは

人の欲求を理解し、その欲求を満たすやり方を知ること。

人の欲求には、3つあるそうです。

1.有能さへの欲求

2.自律への欲求

3.関係性への欲求

これらの欲求が満たされているときに、人は「内発的なやる気」を起こしやすく、それが例え言われてすることであっても、最終的には自発的なものに変わっていくそうです。

やる気を起こす、3つの欲求

早速、3つの欲求をご紹介していきますね。

1.有能さへの欲求

…「有能でありたい」と望む気持ちのこと。人はこの気持ちにより、行動を起こし、その過程の中で様々なスキルを身につけていきます。有能さの欲求が満たされて自信がつくにつれ、やったことがないことでも「やってみよう」「できそう」「なんとかなる」とやる気をもって取り組めます。

2.自律への欲求

…自分の行動は自分で決めて、自分の意思で行動を起こしたい、という欲求。自己コントロールの基本となる欲求です。

3.関係性への欲求

…人と関係を持ちたい、交わっていたいという欲求。家庭や学校、お友だちとのかかわりの中で、自分の居場所がある、というのはこの欲求が満たされている状態ですね。

この3つの欲求が満たされると、子どもはやる気スイッチが入って自分から何かに取り組めるようになる、という訳です。

実際、昨日私も、「これ、今私のやりたいことじゃない」と感じる仕事を依頼されてやる気がOFFになりそうだったのですが(汗)

社長から「富阪さん、本当によく頑張っていますね。その調子で社員のモチベーションが上がる働きぶりを期待しています」というような内容のお言葉をいただけたことですっかり嬉しくなってしまい(笑)

よっしゃ!またやったるぞ~!!と、スイッチがオンになったわけです(単純)

これは、私の中の「有能さへの欲求」が満たされて、やる気に繋がった、という訳ですね。

これらの欲求を知る前に自分に起こったことを、その直後に本で読んで知るとは(笑)

貴重な経験でした。

では、いざ子どもたちに対して、私たち親ができることって何なのでしょうか。

それは、

・子どもがより自発的にやる気を起こす環境を整えること

・やる気を子どもの中に内在化して、何かを成し遂げるような仕組みをつくること

この環境を作ってあげることで、勉強を嫌々やらされるのではなく、自分からやろうかな、と思うやる気に繋がるそうです。

いよいよここからが本題!なのですが、すでに長くなってしまったので。

そのお話は、また次回。ぜひ、お楽しみに~。

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