考える力

考える力 子どもの話

昨日息子が、学校に忘れ物をしたと泣き出しました。

じゃあどうすればよいの?と一緒に考えていた時に、

あぁそういえば、私も「考えること」がすごく苦手だったなと改めて感じました。

幸せに生きていくために、「考える力」って、ものすごく重要だと思うんです。

それは、偏差値など測る頭の良さ、ではなくて、自分で考えを整理する、問題を解決する力。

息子にはその力を身につけて欲しいし、私も自分の劣等感を克服したい、

と感じていたことがあったので

「考える力」について、今朝は書いてみたいと思います。

私が思う「考える力」があるということ

考える力って、なんだろう。

頭のよさ?論理的思考力のような?

私自身は、幼い頃からの周りの評価で「私は頭が悪い」と思っていました。

決して勉強ができる方ではなかったし、特に計算などはとても苦手分野。

仕事で数値を見ることはあり、それにわくわくはするも、文明の力(電卓)がないと、暗算などは本当に苦手なのです。

発言も、恐らく的を得ていないことが多いからでしょう。

「あんたあほやなぁ」と言われることがよくありました。

けれど、関西人にとって、「あほ」って、決してけなして使われるばかりではないのです。

「どこか抜けてるよね、愛嬌があるよね」(←めっちゃいいように解釈しすぎかもですが笑)

などの意味合いで使われることも多いので、私はそのように捉えていましたが、このように言われることが同時に

「私って頭がよい訳ではないんだ」という自己評価にもつながっていました。

これは、大人になってからも。

たぶん、私に会ったことがある人は、「行動的だけれどどちらかと言うと口数は多くないし、おっとりしている」

という印象を持っている方、多いのではないでしょうか。

「おっとりしてる」って、よく言われます。

私、頭の回転が速い方ではないし、なんでもすぐに忘れる(笑)

話すのもあまり得意ではなくて、特に初めての方と2人きりとなると、何を話そうかとても緊張します。

働くようになっても「富阪さん、賢いね!頭いいよね」というような褒められ方をされた記憶がありません。

むしろ、会議の場で何か発言しても空気が一瞬シーン…となることもあり。

どちらかというと、空気が読めないタイプ。それ、今言うの?みたいなことを言ってしまうタイプです。

そんな周りの反応と自己評価で、「私は頭が悪い」と劣等感をもって、つい最近まで生きてきました。

対して、夫は勉強面でとても頭がよいタイプ。

記憶力もめちゃくちゃ良いし、大学も私より高いレベルを卒業していて、仕事においても今評価されてそれなりの立場にある。

家庭内でも頭の良さには劣等感があって、よく

「母ちゃんはあほやし分からへんわ、それ、父ちゃんに聞いてみ~」

と、息子にもよく言っていました。

頭のよさと「考える力」って、本当にイコール?

けれど、最近私が変わり始めて、思うんです。

学歴的な頭のよさって、人生においては、本当に必要ないのかも、と。

人生においては、というのは、「毎日幸せに生きるためには」という意味です。

幸せに生きるには、

・自分にとっての幸せを感じる心

・なぜそう思うのか、なぜそう感じるのかを考える力

そっちの方が、重要じゃないかなって。

昨日の息子の話ですが、

学校に給食袋を忘れてきた → 先生に怒られるかも → 怖い

と泣いている。

だったら、どうすればよいの?

まず、今は何時かな。もっと気付くのが早かったら、何ができるかな。

今給食袋がないんだったら、他に用意できるものはないのかな。

先生に怒られるのが怖いんだったら、どう先生に報告すればよいのかな。

ということを、一緒に考えました。

最初は泣きまくっていた息子ですが(え、先生ってそんなに怖いの!?と不安になるぐらいに)

一つずつ問題を明確にしてクリアしていくことで、

どんな選択肢があるか、何ができそうかを、自分なりに選んでいました。

私から「こうすればよいよ」と言えば、一言で終わる話でしたが

それは、子どものコーチングでいうところの「ヘルプ」になってしまうので。

参考記事:「ヘルプとサポート」

できるだけ、彼自身に考えさせてあげたい。

その選んだ選択肢が失敗だったとしたら、それはそれで、とてもラッキー。

だって、失敗からは学びしかないから。

「昨日は、先生に言われたのに適当に対応したから忘れてしまったんだね。

だから怒られると思って、泣いているんだね。

でもさ、その失敗を勉強して、もうしなければよいだけ。

2回も3回も同じことを繰り返していたらそれは、本当にあほやけど

きみは賢いから、できるよ。

母ちゃん、信じているよ。

今回のこの失敗は、ラッキーだね!」

と言ったら、最後は泣き止んで、こくんとうなずき、安心した表情を見せてくれました。

そうやって、何かトラブルが生じた時にも「考える力」って大切。

そして失敗した以外にも、うれしいことがあった時、心に「?」が浮かんだ時。

その感情をそのままにしないで、

今、なぜそう感じるのか、それをどうやって伝えればよいか、など

自分の気持ちときちんと向き合えるようになると

日々の色々なことが上手くいくように感じます。

私の今の、もっぱらの課題は「夫との関係」(笑)

気持ちを表に出さない彼は、何を考えているのか、なぜその発言になるのか「???」となることがよくあります。

けれど、知りたい。

子どものコーチングを学ぶって、もしかして、彼のその考え方を知ることにもつながるのでは、と最近少し思っています。

「相手の気持ちについて考える力」も、もっと養っていきたいなと思います。

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