子どもの伝える力

子どもの伝える力 子どもの話

昨日、真逆な子どもたちの姿を目にしました。

一人は自分の気持ちを言葉でていねいに伝え、

もう一人は力任せに相手を従わせようとしている。

関心と、胸が痛くなる思いをしたと同時に、

これって、私たち大人も気をつけなくちゃいけないなって。

そう感じたことを書いてみます。

自分の気持ちを伝える

自分の気持ちを言葉で伝えるって、大人になってもむずかしい。

つい、

「相手は分かっているだろう」

「こんな風に言うとどう思われるかな」

と考えてしまって、躊躇してしまいがち。

けれど、幼い子どもたちの心は素直。

頭で色々と考えずに、思ったこと、感じたことを

なんでも口に出して、相手に伝えます。

それが時に大人をイラつかせたり、

うるさ~い!!となってしまうけれど

そうやって彼らは、コミュニケーションの仕方を学んでいるのですよね。

昨日「君、そんな風に言葉を使えてすごいね!」と思わず言ってしまった相手は、

ご近所の息子の友人、小学6年生の男の子。

正直、小学生の子どもたちをたくさん関わるようになったのは、ごくごく最近。

なので、小学6年生のコミュニケーションスキルがどの程度が一般的なのかは

知識を持ち合わせていないのですが、

話をしていてとても気持ちがよくって。

彼との会話は、こうでした。

長男が、昨年の冬にスキーデビューしたんだよ、って話になり。その子はスキーが得意ってことで、

「今年の冬、一緒に行きましょうよ」って言ってくれたんです。

ぜひ一緒に行きたいけれど、1年生の長男と6年生の彼では、相当レベルが合わず迷惑かけるだろうと内心思い

私「一緒に行けたらいいよね、楽しそう~」

と答えたら

彼「行けたら、じゃないですよ。行きましょう!」

って、笑顔で答えてくれて。

またそのピュアな笑顔が、朝日に照らされて眩しかった…(笑)

なんて素直で優しい心を持っていて、まっすぐ気持ちを相手に伝えられるんだろう、と衝撃的でした。

けれどこれって、彼が特別すごい訳ではなく、

わが家の1年生の息子と話していても、感じること。

「母ちゃん、今言ったことはね、〇〇って意味だったんだよ。分かる?」と、

自分が話した内容がきちんと相手に伝わっているか、補足説明してくれることも増えてきました。

こうやって子どもでも、きちんと言葉で相手に気持ちを伝えているのに

私ったら…

口で伝えればよいのに、つい面倒になって省略してしまうこともしばしば。

いつからか、「相手の表情を見て、空気を読んで行動しなくちゃ」と思っている自分がいました。

けれど、それで十分、相手の本当に言いたいこと、気持ちを理解できているのかは謎だなと思うのです。

その場を、適当にやり過ごすことはできますが。

力で伝える

一方、昨日目にした「力で相手とコミュニケーションを取る」様子。

出かけた先の公園で、子どもを3人連れたパパが、もう帰るようでした。

けれど末っ子の女の子(3歳くらい?)が、帰りたくないのか、ゆっくり行動するタイプの子なのか、

とにかく、他の子たちから遅れを取っていて。

そうしたら、たぶん小学生低学年くらいのお兄ちゃんがやってきて、その子を無理やり、引きずり始めたんです。

下はコンクリートで、しかも階段。

危なすぎるし、生身の足がコンクリートに引きずられて痛くてその子は泣き叫んでいたので

思わず私、声をかけました。

「それは危ないし、この子痛いと思うからやめた方がいいんじゃないかな」

けれどその男の子、私の声を無視して引きずり続ける。

ますます泣く女の子に見ていられず、何度か同じ言葉をかけて手で止めようとしたところで

遠くから見ていたパパさんがようやく戻ってきました。

「コンクリートの上を引きずっていて、危ないし痛いと思うのでやめた方がいいよって伝えたんです」

と私が言うと、そのパパは

「ありがとうございます。けれどこれ、日常茶飯事なんです」

っておっしゃって。

え…噓でしょ。

この光景が、日常茶飯事なの?

と唖然としていたら、ようやく解放された女の子が小さな声で言いました。

「わたし、じぶんの足であるけるの」

パパとお兄ちゃんたちの後ろをトボトボ歩いていく姿が、切な過ぎた…。

どうか、この子が、この先自分の気持ちをちゃんと伝えることを諦めませんように、と願いました。

急いでいるのかもしれない、何か事情があるのかもしれない、

けれど、子どもにだって、ちゃんと気持ちがあるのです。

ここまではさすがにわが家ではないものの、

急いでいると私もつい、イヤだ!!と言っている息子(4歳)をヒョイと抱っこして車に乗せてしまったりすることも。

けれど、時間があるときにちゃんと聞くと、気持ちを話してくれます。

「ぼくは、まず〇〇をしたかったんだ。〇〇がイヤだから、泣いていたんだ」と。

それを話してくれたら、必ず「気持ちを教えてくれてありがとう、母ちゃんうれしかったよ」と伝えるようにしています。

そうすることが、

子どもが自分の気持ちを相手に伝えること、それが相手を喜ばせるのだと

子どもたちに伝わればよいなと思って。

伝えることの大切さ

昨日、この両極端な子どもたちの様子をみて、

私はやっぱり

ウザがられても、面倒でも

自分の気持ちを相手に伝えることを続けて行きたいし、

自分の子どもたちにも、そう伝えていきたいなと改めて思いました。

日本の文化として

「空気を読む」「相手の気持ちを察する」

というものがありますが、

「場の空気を読む力」は、日本では通用しても

広い世界に出れば、重要になるのはやはりコミュニケーションスキルだと思うから。

もちろん、タイミングと伝え方は、十分に配慮したうえで。

狭い日本に留まらないで、色んな世界を見て地球には色んな人間がいるんだってことを

子どもたちにも教えていきたいな。

海外旅行、行きたい!

そのためには、お金だ~(笑)

ビジネスですね。

子どもたちに広い世界を見せたい、という気持ちは

私の働くことへの、原動力の一つになっています♩

コメント

タイトルとURLをコピーしました